あの時から 2017 11 11

「世界秩序の崩壊は、世界大戦につながる」
 北朝鮮を中心とした東アジア情勢も世界の耳目を集めますが、
中東情勢も雲行きが怪しくなっています。
 誰もが戦争をしたくないと考えていたのに、
結局、世界大戦になってしまったのが、
第一次世界大戦という戦争だったのです。
 未来の歴史家は、
「あの時から始まった」と言うでしょう。
 2013年、オバマ大統領は、テレビ演説で、
「アメリカは、もはや世界の警察官ではない」と演説しました。
この時から、世界秩序は崩壊が始まったのです。
 あのニュースは、アメリカの同盟国には、衝撃的でした。
オバマ大統領が、シリア問題に関する2013年9月10日のテレビ演説で、
「アメリカは、世界の警察官ではないとの考えに同意する」と述べたニュースです。
 これを聞いて、反米諸国は、大喜びだったでしょうが、
のちにLexus-A諸国と呼ばれる国々は、
「やっぱり、そうだったか」と落胆したのです。
 「Lexus-A」とは、
東京大学の准教授の池内恵氏が作った言葉です。
 これは、「League of Ex US Allies」の略であり、
日本語では、「元アメリカ同盟国連盟」だそうです。
サウジアラビア、トルコ、イスラエル、日本、さらに英国がメンバーらしい。
 日本の安倍首相は、独特の直感で、このような雲行きに気づいて、
内政を閣僚に任せて、世界各国を飛び回っていますが、
それが功を奏するかは、わからないでしょう。
 私は、2013年9月10日のテレビ演説を聞いてから、
考え方を大きく変えたのです。
「そうであるならば、今後は、
世界のどこにも覇権を発生させない。
世界を多極化させるべきである」と。

失地王 2014 8 3

 シェイクスピアの歴史劇に、「ジョン王(King John)」というものがあります。
フランスと戦って、敗北した結果、広大な領土を失ったことから、
日本では、「失地王」として知られています。

さて、2014年8月2日の産経ニュースWeb版には、このような記事がありました。

「もう少し外交を」遊説先で有権者から苦言を浴びるオバマ大統領

 「大統領には、もうちょっと外交政策にも取り組んでもらいたいね。
いろいろやることがあるのは分かっているけど」
 ロサンゼルスの有権者は、
他の客と趣味のバスケットボールの話題で盛り上がるオバマ氏を見つめながら、
同行記者に、つぶやいた。
(中略)
 アメリカは、ウクライナに限らず「停戦外交」に「ご執心」だが、
これは過去の不法行為を不問に付すことにほかならない。
 クリミア半島がロシアに併合されたままでも停戦状態になれば「歓迎」、
中国がパラセル(中国名・西沙)諸島の周辺海域から石油掘削施設を撤収しても「歓迎」。
領土的野心を持つ国々にとっては、これほどありがたい話はない。
(引用、以上)
 オバマ政権を見ていると、
シェイクスピアの「ジョン王」という歴史劇を連想してしまうのは、
私だけではないでしょう。
































































































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